2021年10月5日。台湾の日刊紙「連合報』によると、台湾の呉外相は、オーストリアの公営「ABC放送」の事前インタビューにおいて先のように語った。
呉外相は、「もし中国が台湾を攻撃すれば中国も甚大な損害を被るだろう」と警告している。
つづけて「現在、台湾は中国との戦争に備えている」
とし「このような情勢に対応できるよう、オーストラリアなど理念を同じくするパートナーたちとの安保および情報交流を希望する」と付け加えた。
この所、中国は台湾に対する軍事的圧力を強めている。
台湾国防部(防衛省)のシンクタンクである国防安全研究院(INDSR)の蘇紫雲 研究員は
「最近の中国軍用機による台湾ADIZ(防空識別圏)進入は、外見上は台湾を狙った行動にみえるが、
実質的には最近台湾の東北側で米国と英国の空母および日本などの軍艦が参加した合同軍事演習に対する反発のためだ」という見解を示した。
その他、背景としては、
①米国「2021戦略的競争法案」への反発
②台湾のTPP加入申請に対する威嚇
(中国もTPP申請しているが厳しい状況と言われている)などがあると見られる。
★激動の台湾情勢については、
ブログ【素朴な疑問シリーズ】5分でわかる台湾情勢
をご覧ください。
①そもそも台湾は中国の一部なの? など連載中です。
以上、ヤフーニュース、スマートニュース
に対する解説です。
中山章彦
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